化学療法とは、抗がん剤を用いてがんを治療することをいいます。
抗がん剤はがん細胞の増殖を抑制したり、再発や転移を防ぐ効果があります。
薬の種類によって点滴や注射、飲み薬のタイプがあり、全身の広い範囲に抗がん剤を行き渡らせることによって、全身に広がっているがん(白血病やリンパ腫など)を治療します。
また、すでに他の臓器に転移したがんの進行を防いだり、がんの外科的切除後に再発や転移を防ぐ目的で用いられることがあります。
抗がん剤は、がん細胞以外の正常な細胞にも作用してしまうので、副作用には注意が必要です。
近年、がん細胞の増殖に関わる分子だけを阻害する「分子標的薬」が犬や猫でも使用できるようになり、一部のがんに有効であることが明らかになっています。